2014年10月17日金曜日

FUJIFILM X30 ファーストインプレッション

コンパクトデジタルカメラをFUJIFILM X10からX30にしました。

・FUJIFILM X10
手動ズームと実像式ファインダーを持つ、コンパクト機としては特異な機種です。
以前から電動ズームの操作感が嫌でコンパクト機から離れていた私が、その手動ズームが故に望んで購入した機種でもあります。

四角い街灯が丸く・・・
流石に操作性は抜群です。
構造上、電源ON/OFFやズーム操作などを、片手のみで操作することははできませんが、その程度を意に介す事がありません。

しかし、発売当初はCMOSセンサーに少々問題があり、明るい所がオーバーフローを起こして四角い光源でも丸くなってしまうという症状がありました。

宮島の厳島神社に行ったのですが、せっかくの雰囲気が微妙な事になってしまい、残念な思いをしました。

多くの人が不満を感じていたようで、後日、新型センサーに交換してもらう事で格段に良くなり、問題としてはほぼ解決しました。

X30とX10
今回、大きくモデルチェンジしたX30に乗り換えることにしたので、ちょっとX10と比べてみましょう。


・大きさ
X30が全体的に少し大きくなっているのですが、持った感じはかなり大きくなったような感触です。

・ズームリング
最大の特徴である手動式ズームリング。X30は手前にコントロールリングが増設されており、ズームリングをつまんだ時に指に干渉するので、X10よりも少々持ちにくい印象です。
しかし、マニュアルフォーカス時には、コントロールリングでフォーカスコントロールができるので、メイン機としても、一眼レフのサブカメラとしても文句無しの操作性。
コントロールリングの径さえ小さくなれば違和感なく使えるんですけどね。

あと、X10ではプロテクトフィルターを付けると、被せ式の純正レンズカバーが閉まりきらなくて脱落しやすかったのですが、X30ではプロテクトフィルターを付けてもしっかりカバーがかぶさります。

・露出補正
X10では+-2だったダイヤルが+-3まで補正できるようになりました。
いざという時にはありがたいですね。

・電池
X10のバッテリーはNP-50で1000Ahで約270枚撮影可能。
X30のバッテリーはNP-95で1800Ahで約470枚撮影可能と、最大の泣き所であったバッテリーの少なさが解消されました。
しかもX30では、本体にスマートフォンと同じmicroUSB端子による充電機能も備えているのでケーブルを兼用でき、出先での充電もしやすくなりました。私の車にはオーディオにUSB端子があるので、移動中に気軽に充電できます。

・背面液晶およびファインダー
X10の背面液晶は2.8型46万ドット、視野率100%。
ファインダーは光学式で視野率85%
ファインダーはかなりケラレておりパララックスもあるので、画面構成をするには使いにくいのですが、実像式なので遅延はありません。
X20のようにフォーカス情報なども出ません。

X30の背面液晶は可倒式で3.0型92万ドット、、視野率100%。
ファインダーは電子ビューファインダーで、236万ドット、視野率100%。
高解像度の液晶画面とはいえ、実像式と比べると当然画質は・・・比べるべくもないですけどね。
しかし、撮影結果が撮影時に確認できるのと、視野率の高いファインダーなので、背面液晶ではやりにくい晴天時の撮影が楽になりそうです。
EVFのお蔭で、別売フードのスリットが完全に飾りになってしまいました。

可倒式の背面バリアアングル液晶はアングルの自由度が高くなるので、昔のスイバル式デジタルカメラのように高いアングルや低いアングルでも撮りやすいでしょう。

実際に使っていけば、まだまだ比べるところはあるのでしょうが、購入直後ではこんな感じです。


実像式のファインダーばかり使っていたので、電子ビューファインダーの見え方には少々慣れが必要そうですが、全体的にはX30は良いものだと思いますよ。
操って撮る面白さが楽しめるカメラに仕上がっています。

それにしてもX30をいじってみると、改めてX10が如何に名機か良くわかります。
しっくりくる大きさと軽さ、ズームリングの持ちやすさ、等々X30に乗り換えても手放すのを躊躇してしまうような感触が残っています。
使わなくなる事が寂しいと思ったのは、最初に買ったNikon Coolpix990 以来ですね。

一眼レフの出動回数を劇的に減らした名機でしたよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿