2015年4月17日金曜日

バギー改造記 / ナックルの破断

最近、左前のブレーキが片効きします。
調整がてらブレーキをバラしてみましたが、特に異常は見受けられません。

試しに少し走るとハンドルがえらく重たい。
家に戻ろうとした時、突然ハンドルが利かなくなりました。
見れば、左のタイヤがあらぬ方向を向いています。

タイロッドがぶらり・・・途中下車の旅。
困りました。
タイヤが真っ直ぐにならないので梶が切れないのに加えて、重さだけでも80kgくらいあるバギーを押し、坂の上の自宅まで帰るのは至難の業。

仕方がないので泣きながら家まで走って帰り、どこのご家庭にもある一般的なフォークリフトで回収することに。

パレットに乗っけて何とか家まで持って帰ることができました。

そういえば、昨日はコレで出勤してたんだよ。

こえぇー(汗


根元からポッキリ!
さてさて、タイヤがあらぬ方向を向いた原因ですが、ナックルに溶接してあるハンドルのタイロッドを固定するステーが折れていました。
このステーはドラムブレーキの固定にも使われています。

多分、タイヤの大型化とハイグリップ化により、ブレーキ時にステーへの負荷が大きくなり、繰り返すブレーキの負荷により金属疲労で破断したものと考えられます。

破断箇所に回転方向へ向けての曲がりが確認できるので、間違いなさそう。

そうか~、気になっていたブレーキの片効きの原因もこのへんにありそうだね。

何にしても直さない事には、気軽に草刈りに行けなくなります。

溶接するよ
元の溶接部分を見ると、ステー板の両面に溶接跡がありますが、なんと!片側しか溶け込んでおらず、反対側は肉盛りはあるが最初から完全に剥離していた模様。
おいぃー!点突けどころか、仮止めにもなってねーじゃねーか!
全然ダメじゃん!ナニコノなんちゃって溶接は!?

タイヤの大型化による負荷の増大以前の問題。単なる強度不足じゃん。

流石だ。これが中華クオリティーなのか。

よっしゃ!でけた!
仕方がありませんね・・・溶接し直しますよ。

ステーの曲がりを叩いて伸ばし、溶接個所はグラインダーで削ってうまく合致するように調整。

溶接用のマグネットで固定してセット完了!

久しぶりの溶接ですが自動遮光式の溶接面を使えば、溶接が下手な私でもかなりいい感じに溶接できます。
作業するときの視界ってのは大事だね。

ステーの両面をしっかり溶かして付けたので、元とは比べ物にならない位の強度があるはずです。

直った~!
溶接はできたので、バラしたナックルを組み付けてみました。

同時にグリスアップもしておきます。

あちこちのボルト穴が元からガタガタなので、揺するとちょっとグラグラするのはご愛嬌。

本当はダメなんですけどね。

先のチェック時に「角度がチョットおかしいかな?」と思っていたドラムブレーキの固定位置も良好に復帰。
「気になった原因はコレだったか~・・・」と、今更のように思い出します。

タイヤを付けて、アクスルのナットを締めこめば、修理は一通り完了です。

これで現状復帰完了!
トーインの調整もしたし、これで安心して・・・・いや、用心しながらですが、草刈りに行けます。
やっぱり、こういうものは違和感があったら遠出はしない方がいいですね。

アレ?ヘッドライトが曲がったままだ(汗

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