2015年4月20日月曜日

バギー改造記 / リアアクスルベアリングの終焉

走っていると後ろから異音がします。
「ガリ・・・バキ・・・グギギ・・・ギャリギャリ・・・・・」

分解しま~す
こりゃ多分、ベアリングが死にかけた時の音ですねってことで、今回はリヤアクスルの修理です。

異音の一因として、チェーンのたるみも考えられます。

中華バギーはベアリングの全交換が必須とか言われていますが、どれくらい耐久性があるのか分からなかったのでそのまま使ってみていました。

距離計が無いので走行距離は分かりませんが、2011年の8月に購入してからですから、4年くらいは大丈夫でしたね。

今回改修すべき部分は、アクスルハウジングの両脇にあるベアリング。

この構造はアクスルハウジングを中心に、両脇からダブルナットでスプロケットとブレーキディスクを締めつけて、ベアリングに固定しているんですが、このダブルナットが非情に緩みやすい。
緩むとアクスルのガタつきや、ベアリングへの無用な負荷、シャフトの異常摩耗が起こり、部品がダメになってしまいます。
中華バギーは潜在的にそういった事が起こりやすい構造になっていて、緩み止め措置と言えばこまめな増し締めです。
動画サイトなんかでレース用バギーの修理TIPSなどを見てると、その基本設計の違いにため息が出ますね~。

どうせバラすなら、ついでにスイングアーム以下を取り外して、分解清掃もしちゃいましょう。

さて!早速アクスルハウジングのベアリング交換といきたいところですが、交換とか言いながら、まだ部品の型式はおろか交換品の手配もできてないのが現状なんですよねー!(笑

しかし!実は予備のアクスル一式を購入してありましたので、お手軽にアクスルハウジングだけをごっそり交換してやることにします。
ベアリングを外すのって面倒臭いし。

また今度、暇な時に外して型番を調べておこう。

予備のアクスル一式!
上が予備、下が元のアクスルハウジング。

元のアクスルハウジング内のベアリングを回してみると、ちょっとクリック感がありました。
やっぱダメになってるっぽいわ。

あと、速度に関連することですが、元のシステムはスプロケットに着いた磁石付近にステーを付けてメーターセンサーを設置していましたが、今回使用する予備のアクスルハウジングには中のカラーに磁石が仕込んであって、真ん中のボルト穴にメーターセンサーを装着すれば信号が検出できるようになっています。

以前、ねじ込み式のメーターセンサーに交換したので、これがそのまま使えます。
バギー改造記/ 速度センサーの帰還/ ブレーキレバーの粛清

スプロケットに付いていた磁石は4つで、表示速度に疑問のあったのですが、今回のインナーカラーに付いている磁石は3つ。
車軸が1回転した時の信号検出回数が減るので、実際よりも速過ぎたメーターの速度表示がかなり改善されるのではないかと思います。

予備パーツのスプロケットは残念ながらサイズが420。元のシステムが428なので使えません。
420はスーパーカブのチェーンを流用するときに使えますね。

新アクスルハウジング装着!
新しいアクスルハウジングはブレーキキャリパーステーの補強が無くて少々貧弱な印象ですが、溶接はできているようなので大丈夫でしょう。
溶接位置が微妙に違うようなのですが、これはワッシャーで調節します。

スイングアームと新アクスルハウジングの大きさが馴染んでいないので簡単にハマりませんが、にっこり笑ってハンマーで叩き込んだら素直に収まりました。よし、いい子だ。

各部品の清掃
本体の組み付けは大まかに済んだので、チェーン等の清掃をします。
チェーンは想像より伸びておらず、ガタつきも少ないです。意外に長持ちするもんだ。
シールチェーンではないので、ガソリンへぶち込んで汚れを落とし、ギヤオイル#80にドブ浸けしてやります。漢ならドブ浸けです!

スイングアームのシャフト等も清掃してグリスアップ。

チェーンテンショナーはモンキーの物を流用しているのですが、少々ネジ山の位置が足りないようです。
暇な時にワッシャーにボルトを溶接して自作しようかと思います。

こういう時に各部の増し締め点検もしておかないとね。
何でこんなに簡単に緩むんだろうなぁ。

完成~!
チェーン・ブレーキキャリパー・メーターセンサー等々、外したものを調整しながら組み上げれば完成です!

ジャッキアップしてエンジンをかけ、速度計の様子を見てみましたが、確実に元の表示より遅くなっています。
これで実速度に近くなったんじゃないかな?
また今度、スマホのGPS速度計と見比べてみましょう。
今日?今日は・・・雨なんだよ。

試に少し倉庫内を走ってみましたが、以前のような異音は無くなり、スルスルとした走行感になりました。
いいね!どっか行きたい!

でも、雨なんだよ。

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