2016年2月24日水曜日

ご家庭でできるタイヤ組み替え

自家用2tダンプのタイヤ組み替えを頼まれました。

作業車のタイヤなので限界まで使ってツルツルになってます。

今回のネタ
ビードを落とさなきゃ・・・
最近の車はチューブレスになっているので、タイヤチェンジャーが無ければ気持ち的に無理ですが、一昔前のチューブタイヤであれば人力での組み換えが簡単にできます。

以前に貰っていたタイヤがまだまだ使えそうなので、そちらに組み替えたいと思います。

空気を抜いて、いよいよタイヤをバラすわけですが、ここで一つ問題があります。

業者であればスライドハンマーを使ってビード落としなどが出来るのでしょうが、こっちは一般家庭なのでそんな特殊な工具はありません。
そこで・・・

どこのご家庭にでもある小型パワーショベル(通称チョンボ)を使う事にします。

これでもくらえ!
いけそう!
コイツはバケツではなくクランプが付いているので、可動域に制限があって微調整がしづらいですがなんとかいけそうです。

排土板でタイヤの片側押さえながら、アームで反対側のC型になっているリングの合わせ目付近を落とします。

作業途中にやってきた郵便屋さんが、ギョッとしていましたが気にしない。

タイヤが意外にホイールにひっ付いていて、チョンボで押さえてもスカッとビードが落ちません。
仕方ありません。
タイヤレバーでリングをこじ開けて、半ば強引に外していきます。

取れた!取れた!
リング内側のくぼみにタイヤレバーを差し込み、テコで押し上げるとリングが外れます。
このままテコでこじ開けながらリングを外していきます。

外れたヨ!
一つ目は固かったのですが、二つ目はビードの固着が無かったのであっさり外れました。

裏のビードも忘れずに落としておきます。

タイヤを起こして、ホイールの中心穴からエアーバルブを奥に押しながらホイールを蹴り込んでやりましょう。
留め具のリングが無くなったタイヤはスポッと外れます。

あとは古いタイヤからチューブとフラップを取り出し、新しい方のタイヤに押し込みます。
 
チューブを移植
ホールに装着
チューブとフラップが入ったら、一度軽く空気を入れて内部を馴染ませます。

上手く入っていない場合、チューブとフラップが変な感じではみ出て来るので、うまく収まるように調整です。

調整が済んだら、タイヤをホイールにはめ込みます。

エアーバルブが上へ向く向きでホイールに斜めに被せ、バルブをホイールの穴に差し込みます。
そのままタイヤをグリグリしながらホイールにはめ込んでいきますが、フラップが上手く収まらないので、タイヤレバーで押し込みながらなんとかはめ込み作業終了。
同じ作業をもう一本。
リングをはめるよ。

タイヤをホイールにはめ込んだら、リングをはめていきます。
これがホイールのリムになるので、空気を張ってもタイヤが外れなくなるんですね。

リングの切り口をエアーバルブの反対側に配置し、切り口の片側をホイールに噛ませた後、少しづつ叩き込んでいけばOK。
叩き込むにしても特に専用の道具とかは無いので、足で蹴り込んではめていきます。

靴底が薄いと、足を痛める事もあるので注意。
こわいよー!
でけたー・・・・
ここからが正念場。

恐怖の空気張りです!
恐怖というのは洒落や冗談じゃありません。

空気を張る際に運悪くタイヤが破裂すると、最悪の場合死にますのでかなり怖い作業です。

ホイールの穴にタイヤレバーを差し込み、万が一リングが外れても飛ばないようにに噛ませておきます。

このサイズのタイヤの空気圧だから、まぁ運が良ければ死にはしないでしょうけど、タイヤが破裂したり、リングのはめ込みが悪かったりしてリングが飛ぶと、エアーチャックを握っている腕とか、どうなっちゃうんでしょうね・・・。

タイヤサイズが6.50-16 10P.R. ですから、5キロほど張っておきましょうか。
5キロでも十分に怖いなぁ。
ダンプカーだったら14P.R.位のタイヤの方が良さそうですけど、無いものは仕方ない。
7キロとか勘弁です。

しかし、どうも圧力のメガパスカル表記は馴染まないな・・・。

よっし!無事に作業終わり。

あ~よかった。

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