先日制作したフリー刃の草刈刃だが、あのままでは流石に鈍重すぎる。
刈り払い機の前後重量バランスが崩れすぎて、長時間の保持が出来ない代物だ。ハーネスのベルトに、不自然な絞り跡が付いていたこともその証拠だろう。
私はワイアット・アープよろしくバントライン・スペシャルを振り回すほど酔狂じゃない。
しかしながら、刈込性能はなかなかのものだから、少し軽量化してみるのも悪くない。
私はワイアット・アープよろしくバントライン・スペシャルを振り回すほど酔狂じゃない。
しかしながら、刈込性能はなかなかのものだから、少し軽量化してみるのも悪くない。
バーナーで炙ってやる |
手始めにアウトドア用のバーナーで炙って焼き戻し、なまくらにしてやる事で加工をし易くする。が、遅い・・・どうやら質量に対してエネルギーの出力が不足しているようだ。いつまで経っても焼け色にならない。ぇえい!私にプレッシャーを与えるだと!?
焼けた様だ |
先日から寒くなってきたので、ちょうど薪ストーブを焚いていた。
都合よく熾きも出来ている。それに放り込む。程なくしていい頃合いになったようだ。
うん、赤いな。実にいい色だ。
これで自然に冷ませば焼き戻し完了だが、その間に時間があるので、田んぼの草を焼いてくるとしよう。これも仕事でね。
一段落して帰ると、程よく冷めているようだ。
よし、加工に入ろう。必要箇所にドリルで穴をあけ、それを繋ぐようにカッターを入れていく。焼き戻しの効果だろう、とても加工がしやすい。
この肉抜きの設計コンセプトだが、円形の外周を用いることで、フライホイール効果と草を刃に導くガイドの役割を持たせている。パワーの不足を補うためだ。そして、太めの十字にスポークを残すことで、強度の保持を狙った。
仕上げが少々不格好だが、バランスさえ良ければ回転に問題は無いだろう。
ただ、中央部分の肉抜きが過ぎたかもしれん。試作とは言え、認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを。
軟鉄状態では、対磨耗性が落ちるので、再び焼き入れを行う。同じように薪ストーブで焼いて、今度は水で瞬間的に冷やす。コレで硬さとバネ性が生まれる。・・・ハズだ。
高機動型フリーナイフ |
組付けてみると、持った感じが驚くほど軽くなった。強度的にも問題なさそうである。そもそも、刈払機であれば手押しの草刈り機ほど負荷はかからない。
これなら、予備の穴にも刃を付けて4枚刃にしたり、元から付いていた大き目の刃を付けても問題なさそうだ。
もう夕暮れではあるが、試さないわけにはいかないだろう。
見せてもらおうか。新しいフリーナイフの性能とやらを!
見えるぞ!私にも向こうが見える! |
蔓の生い茂った藪に刃を入れる。
藪の中にコンクリートブロックがあるので気を付けなければいけないが、当たらなければどうという事はない。
刈り具合は非常に快調だ。粉砕力が高いようで片っ端から粉々にしてくれる。軽量化のおかげで、エンジン負荷もかなり抑えられており回転もスムーズだ。
草刈機の排気量の違いが戦力の全てではないことを教えてやる!
不意にコンクリートブロックに接触したが、なんと、ブロックががんがん削れていく!直撃のはずだ!フリーナイフは化け物か!?
キックバックも感じない程度の挙動からすれば、フリー刃の逃げが正常に機能していると思われる。
買ったフリー刃は2セットだったので、もう1セットも予備にしておきたいところだ。
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