2020年10月17日土曜日

ハードボイルドな草刈り機(前編)

 今回は少々危険なネタ・・・ではなく、アイテム作成だ。
 手押しの自走式草刈り機に使われるフリー刃というものを、刈払機に付けてみるという、本来の用途外の非公式な使い方である。

フリー刃
 材料はコイツ。そのままでは真ん中の穴のサイズが合わないので、削って広げてやる必要がある。
 いざ、作業をしてみると硬くて削れない。ステップドリルの刃がダメになり、あろうことか軸が折れてしまった。しかも短く折れた軸がインパクトドライバーのチャックに詰まり、取り出せなくなってまうとは・・・後でバラシてやるしかないな。

コイツは難敵だ。

 回転砥石と手がけやすりで少しづつ穴を拡張していき、ついに取り付け可能なサイズになった。腕に残る疲労感・・・プロテインを飲むにはまだ早すぎる。

装着できたようだ
 念のため言い訳をしておくが、エンジン負荷を考慮して円盤状のベースを選択している。
フライホイール効果とブレ防止効果が高いためだ。
フリー刃というのは障害物に当たった時に逃げるため、負荷や破損が少なくなるという利点がある。その刃も上下ダブルだったものを小さ目の刃にし、下部のみのシングルにする事で軽量化を図っている。
飛散ガードも過剰なまでに大型かつ厚手の物を採用している。

タフでなくては草は刈れない。安全でなくては草を刈る資格はない。

 さて、実際に軽く使って検証してみたところ、回転は非常にスムーズだ。しかし、非常識なまでに重い。酷い重量バランスである。
草に刈り当ててみると、何とも暴力的な刈払感だ。「切る」ではなく「KILL」といった感じである。切れるように少々刃を研いでやらなければならないだろう。

総評は・・・「純粋な悪」が誕生してしまったようだ。

L刃破断
 話は変わるが、以前にカルガモンというL刃を使っていたところ、石垣に当たった時に刃が破断したことがある。焼き入れ刃の宿命とは言え、硬ければ折れる。柔らかければ曲がるし減る。
 その時は、弾いた石が胸に当たったと思っていたが、風呂に入った時に刃の痕らしき痣が出来ていて、これが首から上だったらと思うといい気はしない。
フリー刃の利点はこういった事が起きにくい点である。

誰かが言っていた。
刈っていいのは刈られる覚悟のある奴だけだ・・・と。

END

0 件のコメント:

コメントを投稿