1000km点検の時に一度オイル交換をしてもらったので、それから2000kmほど走っていますが、操作感が悪化してきたので、この辺でオイルとオイルエレメントを交換することにします。
さぁ、始めよう |
ちなみに10W-40ってのは、温度による粘度の保持具合を示したもので、10Wってのが低温時で40が高温時。
低温時の数字が小さいほど寒い時でも粘度が高くならず、エンジン負荷が少なくて燃費が良かったりするんですが、ターボやハイオク専用車などの熱量の高いエンジンは高温時の数字が高くないと、高温でオイルの粘度が無くなり潤滑が保てずに焼き付きの原因になったりします。
高圧縮系のエンジンだと、粘度が高い方が目止め効果が高いのは無論の事。
あとは、洗浄性能の違うオイルを色々試したりしない方がいいと思います。新車なら大丈夫でしょうが、年を経たエンジンだと馴染んだ所が洗われ過ぎたのでしょうか、異音がするようになった経験が・・・。
もちろん、100%化学合成油を使い続けられるならその方がいいんでしょうけど、中程度のオイルでも同じグレードを「定期的にきちんと交換」するのがエンジンにもお財布にも優しいんじゃないかと。
あくまでも持論ですが。
WR250R(営農用)はハイオク専用で高回転向けのエンジンなので、実際に恐ろしく熱くなりますが、レースをするわけじゃないんでミドルグレードの10W-40くらいがちょうど良さそう。
バイクは車と違ってエンジンオイルだけでミッションや湿式クラッチ等の潤滑もまかなっているので、「MA」と記載されたバイク用のオイルを使います。
車用のオイルを入れても壊れはしませんが、潤滑性能に特化しているので、高負荷時のクラッチ滑り等が心配されます。
そして、社外品のオイルエレメント。ろ紙が純正の20%増しだそうです。今回は初の交換になりますが、大体オイル交換の2~3回に一度交換すれば良さそうです。
さらに、純正のОリング。エレメント交換時に使います。
品番は、大きい方が「93210-47675」で、小さい方が「93210-07135」。
オイルドレンボルトを外す |
その前に、エンジンをかけて油温を上げ、オイルの流動性を高くします。振動で沈殿物も出やすくなるでしょう。
エンジンが温まったら、腹下のオイルドレンボルト(12mm)を外します。腹下にはこのボルトしかないので間違えようは無いですね。
でも、パッキンを無くさないように注意。
オイルフィラーキャップも外します。
通常のオイル交換だけならこれだけです。
オフロードバイクはアンダーガードがオイル交換の際、邪魔になるのが普通ですが、こんな事もあろうかと事前に穴を開けていたので楽々です。
しかし、オイルの流出量が減ると、あらぬ方向へ滴って、アンダーガード内部がオイルまみれになってしましました・・・。
穴の位置を少々しくじった模様。
2回目のオイル交換だけど、まだ鉄粉が出るね。色もなかなかの汚れ具合。
オイルエレメントカバーを外す |
右側にあるオイルフィルターエレメントカバーを外します。
3本のボルトを外せば、カパッと取れますよ。
取れると同時に、中に残留しているオイルが漏出するので、ウエスなんかを下のフレームに噛ませておくと汚れが防げますね。
ちなみに私は忘れてました。
アンダーガード内がオイルでドロドロです(苦笑
車のオイルエレメントみたいにケース付きなら楽なのに。少し値が張るのと、処理が面倒なのが困るけど。
カパッ!ドバー!でドロドロに |
あからさまにオイルじゃない色素が混ざってる。金属粉がいっぱい取れたようです。
オフ車は、センタースタンドが無いから左に傾きっぱなし。
なので、水平に起こしてやらないとオイルが出てこないところがあるみたいです。
しかし、しゃがんで腹下を覗きながら車体を水平にするのって、感覚的に難しいです。
作業中にバイクが倒れると怪我をしそうですし、精神的にもガッカリ感が大きそう。
作業用にビールケースか何か、台になるものを用意した方が良さそうですね。
Oリングはココとココね。 |
1回やそこら、使いまわしても平気だと思いますが、今回は初交換ですし、気分的に交換したいのでやっちゃいます。
このエレメントのカバーって本当にOリングの圧着だけでシーリングしてるんだね。
もっと筋に合わせてはめ込むのかと思ってました。
3点保持のボルト止めだから、面が歪むことは無いんだろうけどね。
そうそう、フィルターが収まる穴の中も、ウエス等で拭いて汚れやゴミを取っておきましょう。
Oリングを新しくしたら、オイルフィルターエレメントも交換します。
新品は綺麗~ |
メーカーの記載によると、ろ過面積を20%増やしてろ過効率を上げたらしいです。
組み付けは、元あったように戻すだけなので、特に気にすることは無いですが、サービスマニュアルによると、オイルフィルターエレメントカバーを止めてある3本のボルトは、締め付けトルクが10Nm(1kg)だそうで、思った以上に軽い締め付けです。
トルクレンチで締めてみましたが、「こんなんでいいの?」という力具合。
メガネを使って感覚で締めると、軽く締めたつもりでもオーバーしてました。
相手がアルミですし、Oリングでの圧着目的ならそんなものなのかも。カバーを閉めたら、そろそろオイルも抜けきっている頃でしょう。
オイルの滴が落ちなくなったら、ドレンボルトを締めて(トルク:20Nm)、エンジンオイルを入れます。
こんなもんかな |
オイルエレメントの中にオイルが回ったであろう頃合いでエンジンを停止し、オイルレベルを確認。
上下マークの間に収まっていればOKです。
エレメントのカバーからオイル漏れの有無も点検。おっし!いいね!
アンダーガードの中とか、オイルで汚れた所はパーツクリーナーで脱脂しておきます。
さぁて!エンジンオイルの交換も終わったし、ちょっと試運転してみようじゃありませんか。
エンジン始動と共に唸る排気音が、「パンパン」と前より元気な様子。
乗ってみると、衝撃的な程の操作感の改善がありました。
まず、クラッチ。
いきなりガツンと繋がらず、スムーズな半クラが自由自在。
スーッと半クラが合って、グっと繋がる。これは気持ちいい!
次はシフトペダル。
前はちょっと渋くて、グッ!ガチン!という感じだったんですが、クラッチを切るとスっとシフトが入ります。
クリックも心地よい感じでカチッと入る!!
最後にエンジンですが、マイルドだった吹け上がりが単気筒お祭りフィーバー状態。
ダダダダダー!!!と、ちょっとうるさい。
そうか、慣らしでマイルドになったんじゃなくて、パワーが落ちていただけだったのか。
パワーが復活してもクラッチが扱いやすくなったので、これなら問題なくいける!
エンストしません!多分。
バイクは車よりも早めのオイル交換が必要っぽいので、次も2000kmくらいで様子を見よう。
0 件のコメント:
コメントを投稿