2014年11月4日火曜日

WR250R(営農用)瀬戸大橋を渡る!の巻

朝6時。
今日は休日。
バイクでどこかへ行こうと思案する。
・・・・・。
気が付くと朝10時。
ふっ・・・どうやら二度寝をしたようだ・・・って、寝過ぎた!!!

今日は観音寺の「銭形砂絵」を観に行こうと思ってたんです。
さっさと荷造りして、いさ出発。

粒江パーキングエリアで一休憩

鴻ノ池サービスエリア
現場近くまでは高速道路を使います。
朝ごはんを食べずに出たので、粒江PAでコーヒーブレイク。
しまった!このクソ寒いのに自販機の「つめた~い」を押しちゃったよ!
仕方ない。「あったか~い」を買いなおそう。
「つめた~い」コーヒーは後のケースに放り込んでおこう。
ふぃ~。やっぱり朝はホットコーヒーだね~。

そろそろ寒い季節になってきて、今日は防寒ジャケットと防寒ストレッチパンツで来ました。
そういえば、今月で中免取得一周年。タンデム限定解除じゃないですか。
どのみち後には荷物しか載せないんだけど・・・。

今更ながらではありますが「一周年記念ツーリング」と銘打って、気持ちも新たに出発しますか!
このまま下津井まで南下して「瀬戸大橋」を渡ります。
与島パーキングエリア展望台より
そ・・・そうか。
さすが海を渡る橋だけあって、結構な風を受けます。
WR250R(営農用)は高速域には強いので高速巡航する分には問題ないのですが、車体が軽い分、風を受けると結構負荷が来ます。

ヘルメットもシールド付のオフ用フルフェイスで、チンガードの張り出しが大きいため、後方確認で横を向くとかなりの風を受けます。

シートの後方に座ってリヤ荷重で走らないと、ハンドルがフラフラして怖い怖い。

途中、与島パーキングエリアに寄ります。
ここは、上り下り共用のパーキングエリアになっており、来た道を引き返すことも可能になっています。

ここでは何やら四国四県を擬人化したキャラクターを展開しているようです。
色々なPOPを作って各所に配置してはいますが、これではまだまだ力不足。
何が足りないか?それは・・・「顔出し看板」だ!
等身大キャラの空きスペースに立てば、それっぽい記念写真が撮れるような工夫ではダメなのだ。
開いた穴から顔を出し、景色を望む事で「観光に来た」という非日常性を感じ、さらにキャラクター達との一体感が得られるのだよ。

何故それが分からん!?

讃岐富士こと飯野山
眼下に流れる瀬戸内海の景色を眺めながら橋を渡り切り、香川県は坂出にやってきました。
香川県は岡山県から見ると奇妙な地形が点在しており、平地の中にポツンと山があったりします。
形も「まんが日本昔話」に出てきそうな形。
ここからは国道11号線に降りて目的地を目指します。

小腹が空いたので、丸亀製麺とは全く関係の無い丸亀付近のコンビニに寄って、パンと飲み物を補給。

展望台に現着
太陽と看板を頼りに観音寺の琴禅公園に向かいます。

脳内GPSの示すあたりを西へ向かうと、やってきました琴禅公園!
松の並木を潜り抜けていくと、展望台に上れる一方通行の道がありました。
狭いので、5ナンバー程度の車で行くのがいいんじゃないかな?
細めの曲がりくねった道を、バイクでグリグリ登っていくのは楽しいですね。

頂上付近には2つ駐車場があり、最初の駐車場には車を3台ほどしか停められません。
私はバイクなので、邪魔にならない端っこに停めさせてもらって・・・。

寛永通宝の銭形砂絵
着ました!周囲の木が大きくなって全景が見えにくいですが、見事な銭形です。
私としては、銭形平次のタイトルの背景なんかに使われていた印象が強いですね。
その場にいた地元民の話によると、年に2度の化粧直しを一昨日くらいにしたらしく、実際に見るとエッジが綺麗に立っていて、とてもシャープな造形になっています。
見るとご利益があるというので、ありがたく拝見させていただきます。

展望台から下りる前に、近くの琴禅八幡宮へも参って来ました。

近くで見ると
展望台を下り、琴禅公園を海の方へ歩くと銭形砂絵を近くで見る事が出来ます。
勿論立ち入り禁止です。
近くで見ると高さが結構あるので、まるで巨大迷路みたいですね。

気になる・・・気になる・・・
さてさて、目的は堪能したので、あとは瀬戸の景色を眺めながら、荘内半島をゆるりと回って帰路に向かおうと思います。
お昼御飯もまだだし、給油もしてやらないといけないし。

琴禅公園から北上を始めてすぐに、気になるものを発見しました。

高い山の天辺に鳥居が鎮座しています。
とても道があるようにも思えないのですが、スマホで確認すると途中まで道があるようです。

・・・・行っちゃう?

誘惑に負けて、登ってみる事にしました。
「高屋神社」というらしく、お稲荷さんのようです。
コンクリート舗装されたワインディングを登っていくと、稲荷大社 高屋神社 の社殿がありました。
そこからさらに脇を抜けて登る道があるようです。
免責ですか・・・
真砂土のフラットダートを進むと、このような断りの看板が立っていました。

「告 これから上の参道は軽自動車は登れますが、普通自動車以上は登れません。尚参道内での事故については当神社として一切その責任は負いません。」

わぁ~・・・。
なんか怖い。
でも軽自動車で行けるなら、250ccのオフ車なら余裕のよっちゃんでしょ。
軽自動車って軽トラだろうし。

よっしゃ、いっちょ行ってみますか!ひゃっほ~!

登り始めはコンクリート舗装の短いつづら折りの道が幾重にも続いており、段々と道幅が狭くなってきたような気がします。でもまだ行けます。
路面は小石や落ち葉、ドングリなどが散乱しており、非常に滑りやすい状況になってきました。
次第に私の腕ではカーブを一度で曲がりきれなくなってきました・・・。
もちろん、ガードレールが整備されているはずもなく、眼下には絶望的な視界。
ねぇ・・・これ・・・軽トラで行けるの?

終わった・・・
広めの駐車場っぽい所を過ぎると、ついにコンクリート舗装が途絶えました。
この先は完全にガレ場です。
しかも広くて人間二人分の道幅で、登りの路面は全て浮石。

もう私の腕でバイクで行くのは無理デス。

しかし、頂上の神社に行くのが目的なので、先ほどの広場まで後退し、装備を整えてから徒歩で登ることにします。

足元はバイク用のブーツなのでそれなりに登山も行けますが、問題は防寒ストレッチパンツ。
「ストレッチ=曲げ抵抗」です。
しかも暑いぜ・・・多分。

み・・・見えた!
何故か登山になってしまいましたが、ゆっくり登っていきましょう。

登り始めは流石にきつい。
ガレた足元のつづら折を、ただひたすら上へ上へと歩を進めます。

ストレッチパンツが突っ張って、無駄に体力を奪っていきます。
途中、「アレ?私何で山に登ってんの?」という漠然とした疑問が浮かんできますが、諦めて帰るのは悔しいじゃんと、自分に言い聞かせて黙々と登ります。
垣間に見える景色を見ながら登っていると、いつの間にやらチョットだけテンションが上がってきました。登山モードです。

しばらくして、木々の切れ間から頂上の石段と鳥居が見えてきました!
やっとか!?

ようやく石段の元に辿り着いた時の、先に見える白い鳥居の神々しさときたら・・・。

登りきり、眼下に広がる観音寺を一望
ちょっと登ってみようとか、ナメてました。すみません。

高屋神社 本宮
高屋神社の本宮にやってきました!

これは是非ともお参りしなくては!
という気持ちになりますね。
鳥居とか、建物とか、資材の搬入はどうやったんだろう?裏に舗装路とかロープウェイなんて無いよね?
地元の人とか、神主の人は凄いなぁ。

さぁ、お願いをします。

(とにかく無事に帰れますように。
バイクで山を下りる時に、滑って転んで真っ逆さまに下まで転げ落ちませんように。無事まで下りられたら、他に何も要りませんわ!)
スペランカーの主人公はこんな気持ちなんだろう。あぁ、これが無欲の境地というものか。

足がプルプルします。
ひとまず、無事に駐車場まで下りてきました。
登るより下る方が膝への負担が大きいので、運動不足による足のプルプルが落ち着くまで休みます。

今の状態でバイクに跨ったら、ふらついた時に絶対立て直せない自信があります。ふふんっ!
それもそうだけど、少し汗が引かないと防寒用のライディングジャケットなんて着れません。

そういえば、朝に間違って買った「つめた~い」缶コーヒーがあったはず!
よもやこのタイミングで役に立つとは思いもしなかったが、素晴らしい巡り会わせです。

最初疎まれた缶コーヒーが、最後に喜ばれて使命を全うする缶コーヒーのサクセスストーリー。
ありがとう。本当に助かったよ。

これもエンジェルロード?丸山島
思わぬ寄り道で予想外に時間を使ったので、この先の半島巡りであまり寄り道が出来なくなってしまいました。
高低差のある海岸線を縫うように進むワインディングは快適で、日の落ちてきた景色と相まって夕暮れに走りたくなりますね。

丁度、干潮時に丸山島に歩いて行けそうな感じでしたが、道からその姿を望むだけで我慢。

それはそうと、荘内半島の外周を回りきるには少々危機的な状況になってきました。
実は、さっきの「銭形砂絵」を見た後くらいから、給油警告ランプが点いてたんだよね。
そこの時点で残り約2リッターで、走行可能距離は残り約60km。
奥に瀬戸大橋が見えた!

車線の反対側にしか給油所が無いから、面倒臭がって給油しなかったらこの有様。
街外れのこの辺りには給油所なんてありそうな雰囲気は無いので、ガス欠の危機です。

といっても、携行缶に1リッターはあるので、まぁなんとかなるでしょう。って感じ。

途中をショートカットして半島の反対側に出ます。
そこから坂出方面に戻りつつ街中に行くと給油所を発見!
給油量は7.06リッター。
公称容量は7.6リッターですから、もう少し余裕があったみたいですね。
何にしても助かりました。これで遠慮なく走れます。

与島展望台より夕日を望む
そういえば・・・今更ですけど、お昼ご飯を食べていませんでした。
香川に行ってうどんも食べずに帰るって・・・。
帰りに再び与島へ立ち寄り、パーキングエリアのレストランへ行く事にします。まだ香川県です。

讃岐御膳
今はお腹が空いているので、うどんよりもカツ丼とかもっとがっつり食べたい感じ。

って、あるじゃないの!うどんと丼物が両方食べられるセットが!これはありがたい。

丼が親子丼だったのが少々心残りではありますが、うどんとカツ丼を両方頼むほど量は食べられません。

幸い混む時間からずれていたのでしょう、料理はすぐに出てきたので、熱々の内に頂くとしましょう。

防寒ジャケットの装備をしているとはいえ、夕暮れになると少しずつ冷えてくる季節なので、暖かい食事は安らぎますね。

さて、帰りますか。
お腹も一杯になったし、休憩もできた。登山で動いたお蔭か、お尻も痛くない。

空を見れば月が明るくなってきたし、夕焼けの色と、にわかに青い空が複雑に映り込む、綺麗な瀬戸内海の波を眺めながら帰路に着きます。

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